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2022年最新情報!!救急処置で冷やすのはもう古い!?

皆様は「アイシング」というものを行ったことはありますか?

捻挫をしたときや、打撲をしたときなど、スポーツの現場では怪我に関する何かが発生した時には、とにかく冷やすことを優先させてきていました。

氷嚢に氷を入れたり、コールドスプレーで急速に冷やしてみたりなどいくつかパターンがありますが、実はそんな怪我の処置方法について、新たな説が浮上してきています。

この記事ではこれまで一般的に行われてきたものから、現在はどのように処置をすることが勧められてきたのかを、次代の流れとともに解説していきます。

目次

①これまでの一般的な代表的処置「RICE処置」

捻挫や突き指、肉離れなどが発生した時に、これまで一般的に推奨されていた処置は、4つの頭文字からなる「RICE処置」です。

それぞれ

R:rest(安静にする)

I:ice(冷やす)

C:compresson(圧迫をする)

E:elevation(心臓より高く持ち上げる)

の4つを行うことが推奨されてきました。

状況によりますが、捻挫をした場合であれば、

R:プレイを中止

I:氷嚢を足首に当てる

C:タオルで圧迫

E:仰向けに寝て、脚の下にモノを入れて心臓より高くする

こういった処置をしてきました。

しかし、近年これよりも高い成果が挙げられる可能性のあるものが出てきました。

②あなたは覚えられる?「PEACE&LOVE」

今回紹介する最新のものになるまでにも幾つかの形を経て、現在はこういった流れで行うことを推奨する団体が増えてきています。

P:protection (保護)

E:elevation(挙上)

A:avoid anti-inflammatories(抗炎症薬を避ける)

C:compresson(圧迫)

E:education(挙上)

L:load(負荷)

O:optimism(楽観思考)

V:vascularisation(血流を増やす)

E:exercise(運動)

詳細な説明はここではし切れませんが、大きな違いはアイシングが抜けているということ。

冷やすことで痛みを軽減することなどへの有効性はありましたが、組織を低温にしてしまうということは活動を抑えるということになり、治癒を遅らせてしまうのではという見方が強まってきています。

薬もすぐに手に入りやすい時代になったからか、一つの標語として明記されるようになりました。

PEACEの部分が受傷直後の動きの指標となり、後半のLOVEの所はいかに早期復帰に繋げるかという部分について言及されています。

③それじゃあ明日からどう処置していく?

結論から言うと、まずは今まで通り「RICE処置」を軸に考えて良いと思います。

その中で今回紹介した「PEACE & LOVE」の要素を少しずつ取り入れていくということが良い移行になると思います。

まだ出始めの考え方のため、またデータや症例が出揃ってくることが新たなことが分かるかもしれないので、引き続き最新情報をチェックしていきましょう。

まとめ

少し刺激的なタイトルにしてしまいましたが、スポーツ医学というものは日々すごいスピードでアップデートされていこうとしています。

これまでの常識に捉われない斬新なアイディアや、型に捉われない柔軟な思考など今後求められていくことでしょう。

しかし、温故知新とは良く言ったもので、過去にもトンデモ理論というものは現れては消え、また現れては消えと繰り返しています。

その中で淘汰されずに残っている理論や手法は間違いなくこれまでも一定の成果を上げてきているものなので、古いものが悪いものであるとは考えておりません。

重要なのは、目の前で発生した問題に対してどう考えどうアプローチをしていくか、専門家の人はその両方の目線を持っておくことがとても大切な時代になってきていると個人的に思います。

専門家でない方でも、今回の記事で最近の情報を得ることができました。

しかし、それを自分で判断できない、どうしたら良いか分からないといった時には専門家に頼るようにしていきましょう。

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